韓国バスを 乗りこなすコツ
ソウルには地下鉄、バス、タクシーなど移動手段が豊富ですが、地元民は圧倒的にバスを利用する人が多いんです。バスは一見ハードルが高いですが、慣れるとこれほど楽なものはない!今回は、そんなバスを使いこなす“コツ”をご紹介します。
現金の使えないバスが急増中!
支払いは、「現金」か「交通系ICカード(T-money)」の2つの方法があります。
注意すべき点は、「現金が使えないバス」が増えていること。T-moneyカードがないと乗車できない場合が多いので、事前に準備しておきましょう。
現金や残高が足りない場合は、T-moneyカードで2人分の運賃をまとめて支払うことができます。運転手さんに「2名です:두명이요(トゥミョンイヨ)」と伝えて、少し待てば処理してくれます。
【カードを利用する場合】
・乗るときと降りるとき、計2回カードリーダーにタッチ
・乗車前にチャージを忘れずに(※車内でチャージ不可)
【現金を利用する場合】
・運賃箱に1,000ウォン札か硬貨を入れる
・乗車前に両替を忘れずに(※車内に両替機なし)
NAVERマップを使う!
韓国での移動に欠かせないツールが、いわゆる韓国のGoogleマップ的存在の「NAVERマップ」。これがないとバスに乗れない!というくらい重要なツールです。
なぜGoogleマップじゃダメなの?と思うかもしれませんが、韓国ではGoogleマップをほとんど使いません。そのため、情報が更新されていない場所が多いので、韓国で使うには少し不便なんです。
NAVERマップは、近くのバス停、バスの番号、バスの待ち時間、所要時間、運賃など、目的地までのすべての情報を知ることができます。また、日本語にも対応しており、使いやすさも抜群。もちろん無料で利用できます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、Googleマップと使い方が似ているので、少し使えば感覚で操作方法が分かるようになります。移動の際に活用してみてください!
しっかり乗りたいとアピールする!
韓国のバスは、「バスが乗客の前に停まる」のではなく「乗客がバスの前に移動して乗る」スタイルです。しっかり乗車意志を伝えないと、バスはドアも開けずにそのまま通過してしまうことが多いので要注意!
まず、自分が乗りたいバスが近づいたら、必ず運転手さんから見える位置に立ち、「乗ります!」と手をあげたり、運転手さんと目を合わせながら近づいていきましょう。
逆に、乗らない場合は視線をそらして「乗りません」という雰囲気を出しておくのがポイントです。
また、乗車してすぐに交通カードをタッチするので、T-moneyも手元に用意しておきましょう。
乗車後はすぐにつかまって!
一番注意すべきは、このジェットコースター並みの揺れです!韓国のバスは、乗客が座る前に出発するので、すぐに座るか手すりをしっかり掴む必要があります。
急発進や急ブレーキで大きく上下にバウンドしたり、とにかく揺れるんです。
この揺れの原因は、「過速防止段(과속방지턱)」という段差で、スピードを抑えるために道路に設置されていますが、バスがスピードを落とさずにここを通過すると、車内が激しく揺れます。
韓国の方々は慣れているのか平然と立っていますが、初めての人にとってはかなりのハード体験…。大きな荷物を持っているときは、市内バスの利用を避けましょう。
アナウンス聞く+常に現在地を確認
韓国のバスは、「今回の停留所は○○駅です。次の停留所は○○駅です。」という風に一度の放送で2つの停留所の名前が出てきます。
かなりややこしいアナウンスなので、慣れるまでは一つ前の駅で降りてしまいがち。
特に慣れないうちは、NAVERマップを使って自分の現在地を確認しながら移動することをおすすめします。そうすることで、一つ前の駅で降りてしまうなんてことも防ぐことができます。
ただし、NAVERマップの停留所名がハングル表記のみの場合もあるので、目的の停留所までの数を数えておくと安心。
また、実際の進行位置とアプリの表示に多少の誤差が生じることもあるので、アナウンスにも注意を払いましょう。